日本を含むアジア全域に広がる仏教ですが、開祖であるお釈迦様の誕生日と命日をご存知でしょうか。存命していた時代については、紀元前7世紀、紀元前6世紀、紀元前5世紀などの複数の説があるようです。
ここでは、お釈迦様の生まれた日、命日、お祝いの日について紹介していきます。
まずは、名前と呼称について紹介します。
釈迦とは:
釈迦の出身部族であるシャーキャ族 またはその領国であるシャーキャ国を指す名称で、「釈迦」はシャーキャを音写したものです。
そして、シャーキャムニ(梵: शाक्यमुनि Śākyamuni)はサンスクリットで「シャーキャ族の聖者」という意味の尊称であり、これを音写した釈迦牟尼(しゃかむに)を省略して「釈迦」と呼ばれるようになりました。
お釈迦さまの姓は、サンスクリット語ではガウタマ(梵: गौतम / Gautama)で、名はシッダールタ(梵: शिद्धार्थ / Śiddhārtha)といいます。
お釈迦様の誕生日とお祝いの日の名称
お釈迦様が存命していた時代については、紀元前7世紀、紀元前6世紀、紀元前5世紀などの複数の説があるようですが、伝承によると4月8日に北インドのルンビニーの花園でお釈迦様がご誕生されたとされています。
お釈迦様の誕生日は4月8日です。
日本では釈迦の誕生を祝う仏教行事である「花まつり」や「灌仏会(かんぶつえ)」を毎年4月8日に行っています。
「花祭り」には他の呼び名もあり、
「灌仏会(かんぶつえ)」
「仏生会(ぶっしょうえ)」
「浴仏会(よくぶつえ)」
「降誕会(こうたんえ)」
「竜華会(りゅうげえ)」
などとも呼ばれています。
お釈迦様の母親は、出産のために故郷へ戻る途中でルンビニーの花園に立ち寄り、そこで子を産んだと言われています。この誕生に関して、お釈迦様は、彼女の右脇から誕生し、生まれた直後には、すぐに7歩あゆみ、右手で天を、左手で地を指し、『天上天下唯我独尊』と宣言したとされています。
この時、神々は花びらを舞い散らし、八大竜王は甘露の雨を降らせて祝福したと伝えられています。
お釈迦様にまつわる三大行事
お釈迦様にまつわる重大な行事は以下のように全部で3つあります。
- 4月8日:花まつり(はなまつり) – 誕生の日
- 12月8日:成道会(じょうどうえ)- 悟りをひらいた日
- 2月15日:涅槃会(ねはんえ) – 一生を終えた日
花祭りは何をする日?
お釈迦様が花々が咲き乱れるルンビニーの花園で誕生したことから、毎年4月8日の「花祭り」では、御堂が花で一杯に飾られます。
また、伝説によれば、八大竜王が「甘露の雨を降らせた」とされているため、この日には甘茶を柄杓でお釈迦様の像に注ぎます。
花祭りの日は、「灌仏会(かんぶつえ)」とも呼ばれています。これは、お釈迦様の像に甘茶を「灌ぐ(そそぐ)」ことから来ています。つまり、「仏様に甘茶を注ぐ日」が「灌仏会(かんぶつえ)」の名前の由来となっています。
お釈迦様の命日と「涅槃会」
お釈迦様が亡くなられた御命日は 2月15日。
カクッター河で沐浴して、最後の歩みをマッラ国のクシナガラに向け、その近くのヒランニャバッティ河のほとりに行き、サーラの林に横たわり、そこで亡くなりました。年齢は80歳でした。
亡くなられた日は、旧暦2月15日と伝えられていますが、多くの寺院では新暦で法要を行うことが多いようです。(現在では、3月15日に行なわれているところもあるようです。)
「涅槃会(ねはんえ)」は、お釈迦様の80歳での入滅を偲ぶ日のことで、仏教では大事な行事のひとつです。
「入滅」というのは、宗教的に悟りを得た方が亡くなるという意味です。
涅槃会は、涅槃忌(ねはんき)・常楽会 (じょうらくえ) などともいわれています。
以上、釈迦様のお誕生日・命日・お祝いごとなどを紹介しました。
- 誕生日 – 花祭り(灌仏会) 4月8日
- 命日 – 涅槃会 2月15日
花祭りは、お堂を花で飾り仏像に甘茶をかける。
涅槃会は、釈迦の入滅を追悼して行なう法会(ほうえ)。
出典・参考:Wikipedia – 涅槃会
出典・参考:Wikipedia – 釈迦
出典・参考:Wikipedia -灌仏会
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