- 五体面|ごたいめん
『百鬼夜行絵巻』などに描かれる妖怪で、人の頭に手足が付いたような姿をしている。絵巻では名称と図のみが伝わり、詳しい正体や性質は不明とされる。 - 五徳猫|ごとくねこ
鳥山石燕『百器徒然袋』に描かれた妖怪で、二股の猫が五徳を頭にのせ、火吹き竹を持って囲炉裏で火を起こす姿で表される。器物の五徳と語呂を掛けた妖怪と考えられている。 - 人形神|ひんながみ
富山県砺波地方に伝わる憑き物。墓地の土や石で作った小さな人形に霊をこめて祀ると、財をもたらすが、祀った者に取り憑き続けると恐れられた。 - 人面樹|にんめんじゅ
中国の伝説に由来する怪木で、日本では鳥山石燕の妖怪画に描かれた。人の顔のような花が咲き、笑い声を上げるとされる。 - 人面犬|じんめんけん
人の顔を持つ犬として語られる都市伝説。1980年代末に日本各地で噂が広まり、高速道路を走る、人の言葉を話すなどの特徴が語られた。 - 人面瘡|じんめんそう
人の顔のような形をした腫れ物ができ、話したり食べたりするとされる怪異。中国の古典や日本の怪談に記録が残る。 - 人面魚|じんめんぎょ
人の顔のような模様を持つ魚のこと。1990年に山形県の寺の池にいた錦鯉が「人面魚」として報道され話題になった。 - 人魂|ひとだま
夜間に空中を漂う火の玉のような怪異で、死者の魂が体から離れて現れるものと考えられてきた。 - 人魚|にんぎょ
人と魚が合わさった姿の伝説上の生物。日本では人の顔を持つ魚のような姿で描かれることもあり、肉を食べると長寿になるという伝承がある。 - アイヌソッキ|あいぬそっき
北海道の伝承に登場する人魚に似た生き物。肉を食べると長寿になるという話が残る。 - 髪魚|はつぎょ
江戸時代の怪異書に記される怪魚。人に似た顔を持つ魚として描写され、人魚の一種とされることもある。 - 付喪神|つくもがみ
長い年月を経た道具に霊が宿って妖怪になるとする日本の伝承。百年を経た器物が変化するといわれる。 - 以津真天|いつまで
大きな怪鳥として描かれる妖怪で、夜空を飛びながら「いつまで、いつまで」と鳴くとされる。 - 件|くだん
人の顔と牛の体を持つとされる予言獣。現れると未来を予言し、姿を描いた絵を見ると災厄を避けられるとされた。 - クダベ|くだべ
立山に現れるとされた予言獣で、人面牛身の姿とされる。疫病の流行などを予言する怪異として伝えられる。 - 伊草の袈裟坊|いぐさのけさぼう
埼玉県川島町に伝わる河童の一種。川辺で人を驚かせる妖怪として語られている。 - 伸上り|のびあがり
人が近づくと背丈がどんどん伸びて巨大になる妖怪。伸上り入道とも呼ばれる。 - 倉ぼっこ|くらぼっこ
岩手県遠野地方に伝わる妖怪で、蔵に住んで家を守る守り神のような存在とされる。 - 倉坊主|くらぼうず
江戸時代の怪談に登場する妖怪で、倉の中に現れる坊主姿の怪異として語られる。 - 元興寺|がごぜ
奈良の元興寺に現れたとされる妖怪。寺に棲む鬼のような怪物として伝承に残る。 - 入内雀|にゅうないすずめ
平安時代の伝説に登場する怪鳥。歌人藤原実方の怨霊が雀になったという説がある。 - 入道坊主|にゅうどうぼうず
夜道で人の前に現れ、見上げるほど巨大になる妖怪。タヌキやムジナの化けたものともいわれる。 - 八咫烏|やたがらす
日本神話に登場する三本足の烏。神武天皇を熊野から大和へ導いた導きの神として知られる。 - 六条御息所|ろくじょうのみやすんどころ
『源氏物語』に登場する女性で、強い嫉妬の念から生霊となり人を苦しめたとされる。 - 前鬼・後鬼|ぜんき・ごき
修験道の祖・役小角に従ったとされる夫婦の鬼。役小角の使いとして働いたと伝えられる。 - 化け火|ばけび
夜に現れる火の玉のような妖怪。滋賀県など各地で伝承が残る。 - 化け狸|ばけだぬき
日本各地に伝わる狸の妖怪。人に化けたり人をだましたりする能力を持つとされる。
- 逢魔時|おうまがとき
夕暮れの薄暗くなる時間帯を指す語で、昼と夜の境目にあたり、妖怪や魔物に出会いやすい不吉な時刻と考えられてきました。 - 仁王さん|におうさん
秋田県湯沢市付近で道祖神をこう呼ぶ地方呼称です。道祖神は村境や峠などに祀られ、疫病や悪霊の侵入を防ぐ神とされます。 - 遺念火|いねんび
沖縄地方に伝わる火の妖怪です。亡霊を意味する沖縄の言葉「遺念」が火となって現れるものとされ、山中や海上など同じ場所に出るといわれます。 - 邪魅|じゃみ
鳥山石燕の『今昔画図続百鬼』に載る中国由来の妖怪です。魑魅の類とされ、山林の悪気が人を害する存在として解釈されています。 - 酒呑童子|しゅてんどうじ
大江山や老ノ坂に住んだと伝わる鬼の頭領です。源頼光らに退治された鬼として広く知られ、日本三大妖怪の一つに数えられることがあります。 - 酒顛童子|しゅてんどうじ
酒呑童子の異表記の一つです。文献によって「酒顛童子」「酒天童子」などの表記が見られます。 - 野守虫|のもりむし
信州松代の伝承に見える怪異の虫です。蛇のようでありながら異様な姿をした存在として語られ、「野に生じる虫」である野守と説明されています。 - 野宿火|のじゅくび
『絵本百物語』に見える怪火です。山道や街道などで誰かが火を焚いたように現れ、消えたり燃え上がったりを繰り返すとされています。 - 野寺坊|のでらぼう
鳥山石燕『画図百鬼夜行』に描かれた妖怪です。無人の荒れ寺に現れるとされますが、石燕の説明がないため詳しい性質は不明です。 - 野干|やかん
漢訳仏典に登場する野獣で、中国では狐に似た正体不明の獣、日本では狐の異名として扱われることが多い存在です。 - 野槌|のづち
日本に伝わる妖怪・野の精霊です。「野つ霊」の意ともされ、野に宿る霊的存在として語られます。 - 野狐|やこ
日本でいう狐の妖怪、または神格化されていない野生の狐を指す語です。人を化かす狐の総称としても使われます。 - 野衾|のぶすま
江戸に伝わる妖怪で、飛倉(とびくら)とも呼ばれます。ムササビ・モモンガ・コウモリのような姿で、人を襲ったり血を吸ったりするとされます。 - 野鉄砲|のでっぽう
『絵本百物語』に見える妖怪です。タヌキやムササビのような姿で夕暮れに人を襲い、生き血を吸うとされます。 - 金平鹿|こんへいか
熊野の海を荒らしたとされる鬼の大将です。海賊の多娥丸と同一視されることもあり、鬼の岩屋を根城にしたと伝わります。 - 金槌坊|かなづちぼう
江戸時代の『百鬼夜行絵巻』に見える妖怪です。金槌を振り上げた鳥顔のような姿で描かれますが、正体や性質ははっきりしていません。 - 金玉|かねだま
金霊と近い伝承をもつ怪火・霊物です。玉のような光として現れ、手にした家を栄えさせるといわれます。 - 金霊|かなだま
金の精霊、または金の気そのものとされる存在です。家にもたらされると富を呼ぶと考えられてきました。 - 金魚の幽霊|きんぎょのゆうれい
山東京伝の小説『梅花氷裂』に見える幽霊です。藻之花という女性の怨念が金魚に憑いた怪異で、原典では「藻之花の怨魂、金魚に着す」とされています。 - 針女|はりおなご
愛媛県宇和島地方に伝わる妖怪です。別名に濡れ女子、笑い女子があり、水木しげるの著書で紹介された存在として知られます。 - 釣瓶火|つるべび
鳥山石燕『画図百鬼夜行』に描かれた火の妖怪です。名称の通り、釣瓶のように上下する火を思わせる怪異として扱われます。 - 釣瓶落とし|つるべおとし
京都・滋賀・岐阜などに伝わる妖怪です。木の上から突然落ちてきて人を襲う、人を食うなどといわれます。 - 鈴彦姫|すずひこひめ
鳥山石燕『百器徒然袋』にある妖怪です。神楽鈴を頭にのせた女性の姿で描かれ、天岩戸の神話を思わせる意匠を持っています。 - 鈴鹿御前|すずかごぜん
鈴鹿山に住んだとされる伝承上の女神・天女です。文献によっては鬼・盗賊・魔王の娘などともされ、正体は一定していません。 - 鉄鼠|てっそ
園城寺の僧・頼豪の怨霊に由来する妖怪です。巨大な鼠となって経典を食い荒らしたという伝承から生まれ、頼豪鼠とも呼ばれます。 - 鉦五郎|しょうごろう
鳥山石燕『百器徒然袋』にある妖怪で、鉦鼓が妖怪化したものです。器物が変じた付喪神として理解されます。 - 鍾馗|しょうき
中国の民間伝承・道教系で広く信仰される神です。日本では疱瘡除けや魔除けの神として知られ、妖怪そのものではなく退魔の存在です。 - 鎌鼬|かまいたち
風に乗って現れ、人の皮膚を切り裂くとされる妖怪です。各地に多くの伝承があり、傷はできても最初は痛みがないといわれます。 - 悪禅師の風|あくぜんじのかぜ
静岡県で鎌鼬をこう呼ぶ地方名です。鎌鼬と同じく、風とともに現れて傷を負わせる怪異として伝えられます。 - 鐙口|あぶみくち
鳥山石燕『百器徒然袋』に見える付喪神です。馬具の鐙に目と口が生えた姿で描かれ、戦場に捨てられた鐙が妖怪化したものとも考えられています。 - 長井戸の怪|ながいどのかい
佐渡に伝わる怪異譚です。海底の蛇の目傘が女に変じて舟を追ってくるという話で、水木しげるの本では「妖怪蛇の目傘」として紹介されています。 - 長冠|おさこうぶり
鳥山石燕『百器徒然袋』に描かれた妖怪です。冠に笏を持つ人の姿で、よこしまな人物の冠が妖怪化したものではないかと解釈されています。 - 長壁姫|おさかべひめ
姫路城に隠れ住むとされる女性の妖怪です。城の天守に現れる怪異として知られます。 - 小刑部姫|おさかべひめ
長壁姫の別名です。文献では刑部姫・小坂部姫などの異表記も見られます。 - 阿久良王|あくらおう
岡山県の瑜伽山にいたと伝わる妖鬼の大将です。坂上田村麻呂の鬼退治伝説と結びついて語られます。 - 陰摩羅鬼|おんもらき
中国や日本の古書に見える怪鳥です。新しい死体から生じた気が化けたもの、十分に供養されない死体が変じたものとされます。 - 化物婆|ばけものばば
隠し神の一種として扱われる伝承上の存在です。アイヌ民話では幼児の魂をさらう妖怪とされます。 - 叺親父|かますおやじ
隠し神の一種です。津軽地方では叺を背負った鬼のような大男が子どもを袋に詰めてさらうといわれます。 - 袋担ぎ|ふくろかつぎ
隠し神系の呼び名の一つです。長野県埴科地方では、夕方まで遊ぶ子どもをさらうものとして語られます。 - 油取り|あぶらとり
東北地方を中心に伝わる隠し神系の俗信です。子どもをさらい、身体から油を取るという恐ろしい噂として広まりました。 - 隠れ婆|かくればば
兵庫県神戸市平野町に伝わる隠し神系の妖怪です。夕方にかくれんぼをしている子どもをさらうとされます。 - 隠れ座頭|かくれざとう
北海道・秋田・関東などに伝わる妖怪です。子どもをさらう、夜中に物音を立てる、人に福を授けるなど、地域によって性質が異なります。 - 隠神刑部|いぬがみぎょうぶ
愛媛県松山に伝わる化け狸です。『松山騒動八百八狸物語』に登場する総帥格で、刑部狸とも呼ばれます。 - 雨女|あめおんな
雨を呼ぶとされる日本の妖怪です。また、外出すると雨に遭いやすい女性を指す俗な言い方としても使われます。 - 雨降小僧|あめふりこぞう
鳥山石燕『今昔画図続百鬼』などに見える妖怪です。中国の雨師に仕える侍童のような存在として説明されています。

- 雪女|ゆきおんな
日本各地に伝わる雪の妖怪です。雪の夜に現れる美しい女の姿で語られることが多く、地方によって多くの異名があります。 - 雪女郎|ゆきじょろう
雪女の別名です。季語としても用いられ、雪国に現れる女の怪として語られます。 - 雪婆|ゆきんば
愛媛県などに伝わる妖怪です。一本足の老婆の姿で雪の時期に現れ、子どもをさらうともいわれます。
- 大武丸|おおたけまる
陸奥国の岩手山(霧山)に住んでいたと伝わる伝説上の蝦夷の首長、または鬼。岩手山周辺の田村丸伝説では、鬼ヶ城に棲む鬼として語られることが多い。 - 大煙管|おおぎせる
徳島県東みよし町周辺に伝わる化け狸。吉野川の難所で夜に巨大な煙管を差し出して煙草を要求し、応じないと舟を沈めるなどの怪異を起こすとされた。 - 大猫|おおねこ
巨大な猫、あるいは年を経て怪異化した猫を指す呼び名。地方伝承や妖怪画・俗説の中で、尋常でない大きさや妖力を持つ猫として語られる。 - 大禿|おおかぶろ
鳥山石燕『今昔画図続百鬼』に描かれた妖怪。実在の民間伝承妖怪というより、遊里の禿や絵画的モチーフをもとにした石燕の創作・見立てと考えられている。 - 大蜘蛛|おおぐも
巨大な蜘蛛の妖怪。土蜘蛛や山野に潜む怪物的な蜘蛛の類として各地の伝承・物語に登場し、人を襲う存在として語られることがある。

- 大頭小僧|おおあたまこぞう
頭部だけが異様に大きい小僧姿の妖怪。見かけで人を驚かす類の小妖怪として知られる。 - 大首|おおくび
空中などに巨大な生首が現れる妖怪。人を驚かす怪異として伝えられ、絵巻や怪談資料にも描かれている。 - 大鯰|おおなまず
巨大な鯰の怪異。地震を引き起こす存在として語られることが多く、地中の大鯰信仰や地震伝説と結びついている。 - 天井下り|てんじょうくだり
鳥山石燕『今昔画図続百鬼』に描かれた妖怪。長い髪を垂らした醜い老女が天井から逆さにぶら下がる姿で表され、言葉遊び的な創作妖怪とみられることもある。 - 天井嘗|てんじょうなめ
天井の汚れや煤を舐めるとされる妖怪。長い舌で天井を舐める姿で描かれ、不潔な家に現れるなどの説明が付されることが多い。 - 天火|てんか
各地に伝わる怪火の一種。文献によって「てんか」「てんび」「てんぴ」と読まれ、空中や屋外に現れる不思議な火として古典や民間伝承に見える。 - 天狐|てんこ
中国・日本に伝わる霊力の高い狐。日本では狐の階級の最上位に置かれることがあり、神に近い存在として扱われることもある。 - 天狗|てんぐ
日本の伝承に登場する神または妖怪。山伏姿で高い鼻、翼を持ち、空を飛び、人を惑わせる存在として広く知られている。 - 天狗囃子|てんぐばやし
山中などから不思議な囃子や音楽が聞こえる怪異。天狗のしわざと考えられたため、この名で呼ばれる。 - 天狗太鼓|てんぐだいこ
山や空から太鼓のような音が鳴り響く怪異。実体が見えないため、天狗の打つ太鼓として説明される。 - 山天狗|やまてんぐ
山中に棲む天狗の総称的な呼び名。山の神や山の霊威と結びついて語られることがある。 - 山神楽|やまかぐら
山中から神楽のような音が聞こえる怪異。天狗や山の霊の仕業とみなされる場合がある。 - 天狗火|てんぐび
神奈川・山梨・静岡・愛知などに伝わる怪火。赤みを帯びた火が山や水辺に現れ、人が見ると病気になるともいわれた。 - 天狗礫|てんぐつぶて
空から突然石が飛来・落下してくる怪異現象。山中や寺社で起こることが多く、天狗の投げた石と考えられた。 - 天逆毎|あまのざこ
日本の女神で、俗に天狗や天邪鬼の祖先とされる存在。荒々しく逆らいの性質をもつ異形の神として語られる。 - 天邪鬼|あまのじゃく
人の心に逆らい、あべこべなことをしたがる小鬼的存在。反抗・反語・ねじれた性格の象徴としてもよく知られる。 - 屋島の禿狸|やしまのはげだぬき
香川県屋島に伝わる狸の守り神・太三郎狸の通称。日本三名狸の一つに数えられ、屋島寺の守護神としても信仰される。 - 奪衣婆|だつえば
三途川で亡者の衣をはぎ取る老婆の鬼。地獄絵や仏教説話に登場し、懸衣翁とともに死者の罪を量る存在として知られる。 - 女天狗|おんなてんぐ
古典文学や民間伝承に登場する、女性の性別をもつ天狗。通常の天狗像とは別に、女性として語られる系統の存在である。 - 如意自在|にょいじざい
鳥山石燕『百器徒然袋』にある器物怪。如意という仏具が妖怪化したものと解され、思うところに自在に届くという性質が名の由来とされる。 - 妖怪万年竹|ようかいまんねんだけ
水木しげるの著書に見える竹の妖怪。人を竹藪で迷わせたり生気を吸うとされるが、伝承資料が確認できず、昭和期以降の創作妖怪とする見方がある。 - 妖狐|ようこ
妖力をもつ狐の総称。人を化かす狐全般を広く指し、善狐・悪狐、霊狐など多様な系統を含む言い方として用いられる。 - 気狐|きこ
江戸時代の狐の格付けで、天狐・空狐に次ぐ位の狐とされた名称。独立した一妖怪名というより、霊的な狐の階級名として扱われる。 - 姥ヶ火|うばがび
河内国や丹波国に伝わる怪火。古書にも見え、老婆や油売りの怨念と結びつけて語られることがある。 - 子泣き爺|こなきじじい
徳島県の山間部などに伝わる妖怪。赤子の泣き声で人を誘い、抱き上げると異常に重くなって相手を苦しめるとされる。 - 孕のジャン|はらみのじゃん
沖縄・奄美系の伝承に見える怪異・妖怪名。地域伝承の文脈で語られ、妊娠や女性にまつわる不気味な存在として扱われる。 - 宇婆|うば
奄美大島に伝わる妖怪。河童に似た姿で山野で人を迷わせ、ケンムンの類、あるいはその現れ方の一つと説明されることがある。 - 守宮|いもり
戦乱で死んだ武士の霊が小人の妖怪となり、井戸の周囲に住みつくという怪異。名称は「いもり」だが、実際にはヤモリの怪異を描いたものとされる。 - 宗旦狐|そうたんぎつね
京都・相国寺に伝わる化け狐。千宗旦に化けて茶席に現れたとされ、「宗旦」の名で呼ばれる。 - 家鳴|やなり
家や家具が理由もなく鳴動したり揺れたりする怪異現象。屋内で起こる原因不明の騒音や振動を妖怪的に説明したもの。 - 宿守|やどもり
『土佐お化け草紙』に描かれた蝦蟇の妖怪。蝦蟇を殺した人間の寝室に現れるとされ、本来は四国地方でヒキガエルを指す呼び名でもある。 - 寝肥|ねぶとり
『絵本百物語』にある怪異。妖怪というより、寝てばかりいて太ることへの戒めや病的現象を怪異化したものとして理解されることが多い。 - 寺つつき|てらつつき
鳥山石燕『今昔画図続百鬼』にある怪鳥の妖怪。寺を嘴でつついて壊そうとする存在で、物部守屋の怨霊と結びつけて説明されることがある。 - 小玉鼠|こだまねずみ
秋田県北秋田地方のマタギに伝わる幻獣。小さな鼠やヤマネのような姿で、山中で突然体を膨らませて破裂音を立てるといわれる。 - 小袖の手|こそでのて
小袖の袖口から女性の手が伸びる姿の妖怪。石燕の絵や江戸期の怪談資料に見え、着物に宿る怨念や怪異の象徴として語られる。
- 小豆はかり|あずきはかり
夜道で「小豆をはかろうか、人を取って食おうか」と声をかけるとされる妖怪。姿は見えず声だけ聞こえることが多く、山中や峠に現れると伝えられている。 - 小豆婆|あずきばばあ
小豆洗いと同系統の妖怪で、川辺などで小豆を洗う音を立てる老婆の姿の妖怪。地方によっては人を驚かすだけの存在ともされる。 - 小豆洗い|あずきあらい
川辺で小豆を洗う音を立てる妖怪。「小豆とごうか、人取って食おうか」と歌うとされる伝承が有名で、姿は見えず音だけが聞こえる場合も多い。

- 小雨坊|こさめぼう
雨の日や湿気の多い場所に現れるとされる妖怪。僧のような姿で現れるとも伝えられるが、詳細な伝承は地域によって異なる。 - 尻こぼし|しりこぼし
人の尻に取りつくとされる妖怪。姿は小さく目立たないが、取りつかれると体調不良や奇妙な出来事が起こるといわれる。 - 虚空太鼓|こくうだいこ
山口県周辺の伝承に登場する怪異。夜空から太鼓のような音が響く現象を妖怪と考えたものとされる。 - 屏風闚|びょうぶのぞき
屏風の陰から人をのぞく小さな妖怪。江戸時代の妖怪画にも描かれ、人を驚かす程度の存在とされる。 - 山おらび|やまおらび
山中で人の声のような叫び声を発する怪異。山彦と同様に山の反響音を妖怪と見なしたものとされる。 - 山の神|やまのかみ
山を司る神霊で、日本各地の山岳信仰に登場する存在。狩猟や林業を守護する神とされる一方、怒ると祟りをもたらすとも信じられている。 - 山|やまわろ
九州地方に伝わる妖怪で、河童の仲間とされることもある。山中に住み、人に悪戯をする小柄な存在として語られる。 - 山地乳|やまちち
山中に現れる女性の妖怪で、異様に長い乳房を持つ姿で描かれる。山姥の一種とされることもある。 - 山姥|やまんば
山奥に住む老婆の妖怪。旅人を食う恐ろしい存在として語られる一方、知恵を授けたり子どもを育てる伝承もある。 - 山姫|やまひめ
山に住む女性の妖怪または精霊。美しい女性の姿で現れるとされ、山姥の若い姿とする説もある。 - 山彦|やまびこ
山で声を出すと返ってくる反響を妖怪と考えたもの。江戸時代の妖怪画では猿のような姿で描かれることがある。 - 山本五郎左衛門|さんもとごろうざえもん
妖怪の総大将ともいわれる伝説上の人物。江戸時代の怪談書などに登場し、多くの妖怪を従える存在として語られる。 - 山爺|やまじじい
山に住む老人の姿の妖怪。山姥の男版ともいわれ、山中で人を脅かすとされる。 - 山男|やまおとこ
山中に住む巨大な人型の存在。猟師や木こりが遭遇するという伝承が各地に残る。 - 山童|やまわらわ
山に住む子供の姿の妖怪。河童と同種とされることもあり、いたずら好きだが人を助ける話もある。 - 山精|さんせい
山に宿る精霊や妖怪の総称。中国の伝承にも登場する存在で、日本の説話にも影響を与えた。 - 山霊|さんれい
山に宿る霊的存在の総称。山岳信仰と結びついた概念で、山の守護霊として扱われることもある。 - 山颪|やまおろし
山から吹き下ろす強風を妖怪と見なしたもの。巨大な鬼のような姿で描かれることがある。 - 山鬼|やまおに
山に住む鬼の総称。人を襲う恐ろしい存在として語られるが、山神の眷属とされることもある。 - 山鮫|やまざめ
山中の川や滝に現れるとされる怪魚。実在の魚を妖怪視したものと考えられている。 - 岩魚坊主|いわなぼうず
川魚の岩魚が妖怪化したものとされる存在。人を化かす魚の怪として伝えられる。 - 岸涯小僧|がんぎこぞう
川岸や滝壺の近くに現れる子供の妖怪。水辺で人を驚かす存在として語られる。 - 崇徳上皇|すとくじょうこう
平安時代の天皇で、死後は怨霊となったとされる人物。日本三大怨霊の一人に数えられる。 - 川天狗|かわてんぐ
川辺に現れる天狗の一種とされる妖怪。水辺を守る存在として語られる地域もある。 - 川姫|かわひめ
川に住む女性の妖怪。水の精霊のような存在として伝えられる。 - 川熊|かわぐま
川辺に現れる熊の妖怪。人を驚かしたり水辺で怪異を起こすとされる。 - 川猿|かわざる
川に住む猿のような妖怪。河童の一種と考えられることもある。 - 川男|かわおとこ
川に住む男の姿の妖怪。水難事故などの原因と結び付けて語られることがある。 - 川赤子|かわあかご
赤子の泣き声で人を誘い、水中へ引き込むとされる妖怪。河童の一種ともいわれる。 - 帷子辻|かたびらがつじ
京都の辻の名で、怪異や幽霊が現れる場所として知られる。妖怪伝承の舞台として語られる。 - 常元虫|じょうげんむし
人の体内に住むと信じられた妖怪的存在。病気の原因になる虫として民間信仰に登場する。 - 幣六|へいろく
沖縄の民話に登場する人物で、知恵で鬼や妖怪を退治する英雄的存在として語られる。 - 平四郎虫|へいしろうむし
人に取り憑くとされる怪虫の一種。体調不良の原因を妖怪化した存在と考えられている。 - 平将門|たいらのまさかど
平安時代の武将で、死後は怨霊として恐れられた人物。日本三大怨霊の一人に数えられる。 - 幽霊|ゆうれい
死者の魂が現世に現れたものとされる存在。日本の怪談や民間伝承に広く登場する。 - 幽霊屋敷|ゆうれいやしき
幽霊が出ると噂される家や屋敷。怪談や都市伝説の舞台として語られることが多い。 - 幽霊狸|ゆうれいだぬき
狸が幽霊の姿に化けて人を驚かすという伝承から生まれた妖怪。 - 幽霊船|ゆうれいぶね
海上に現れるとされる幽霊の船。海難事故や霧の中の船影を怪異とした伝承と考えられる。 - 座敷童子|ざしきわらし
家の座敷に住む子供の姿の妖怪。その家に幸運をもたらす存在として東北地方で広く知られる。 - カブキレワラシ|かぶきれわらし
座敷童子の一種とされる妖怪。破れた着物をまとった子供の姿で現れると伝えられる。

コメント