日本神話の女神一覧106柱|美しい名前・役割・由来など

日本神話の女神一覧110柱|美しい名前・役割・由来など ミステリー
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9. 土地・地域・地名にまつわる女神

土地の成り立ちや地域の自然と結びつく女神を集め、地名に込められた由来や背景を紹介しています。地域色のある名前を調べたい人にも役立つ内容をまとめています。

  1. 奴奈川姫(ぬながわひめ)
    越国(こしのくに)の名姫として知られ、土地の富と良縁を象徴する女神。大国主との縁でも語られ、地域の守護神として厚く信仰されます。
  2. 日売神(ひめがみ)
    各地の「姫神神社」に祀られる汎称的な女神で、地域そのものの霊力を表す存在。地名と結びつき、土地の守護神として広く祀られてきました。
  3. 吾田媛(あたひめ)
    地域の地名・氏族と深い関わりを持つ姫神で、伝承によっては婚姻神としての側面も持ちます。土地の繁栄を象徴する守護神です。
  4. 刺国若比売(さしくにわかひめ)
    地名「刺国(さしのくに)」に由来する女神で、その土地を治め、守る霊的存在。地域の自然や文化と結びつく土着神です。
  5. 丹生都姫(にうつひめ)
    「丹生(にう)」という地名に宿る水の霊と土地を守る女神。水神としての側面を持ちつつ、土地そのものの守護神として信仰されます。
  6. 伊古奈比咩(いこなひめ)
    伊豆の土地神として知られ、島や海辺の自然を象徴する女神。地名に深く関わり、地域の繁栄を見守る存在です。
  7. 伊豆能売(いづのめ)
    伊豆地域に伝わる女神で、土地の霊力・温泉・地形など自然環境に関わる守護神。地名由来の姫神として尊ばれます。
  8. 伊豆那姫命(いづなひめ)
    高知県の土佐清水市にある伊豆田神社や南国市の伊都多神社などで祀られている、産土神(うぶすながみ)です。
  9. 比佐津媛(ひさつひめ)
    地域の地名「比佐津」に由来する女神で、土地の安定と繁栄を象徴します。古い地名信仰と結びつく土着神です。
  10. 登美夜毘売(とみやびめ/みかしきやひめ)
    奈良・登美の地に縁深い女神で、土地の霊力と地域文化を象徴します。地名の起源に関わる姫神として伝わります。
  11. 大野手比売(おおぬでひめ)
    大野手比売は、『古事記』の国産みで小豆島の別名として登場する女神。 『諸系譜』では布留多摩命の娘で、天日方奇日方命の妻・日向賀牟度美良姫の別名とされる。銅鐸信仰と結びつく土地の女神。
  12. 阿陀加夜努志多伎吉比売命(あだかやぬしたききひめ)
    島根県松江市東出雲町にある出雲郷(あだかや、あだかえ、あだかい)と結びつく女神で、土地の成長・生活を守る存在。古い地名伝承を持つ土着神格です。
  13. 肥長比売(ひながひめ)
    土地の肥沃さや地名「肥長」に関わる女神で、農耕と繁栄を象徴します。地域の自然と人をつなぐ守護神です。
  14. 八坂刀売神(やさかとめ)
    諏訪大社の祭神である建御名方神(諏訪大明神)の妃神。土地の清浄さと生活の安定を守る存在です。

 

10. 外来・習合の女神

異文化の信仰と交わり、日本の神々として受け継がれてきた女神を扱い、名前の意味や象徴を整理しています。習合によって生まれた独自の魅力を読み取れる一覧です。

  1. 弁才天(べんざいてん)
    インドのサラスヴァティーが日本化した女神で、水・芸能・言語・財宝を司ります。宗像三女神と習合し、多才で福徳をもたらす神として広く信仰されています。
  2. 吉祥天(きっしょうてん)
    インドのラクシュミーが渡来して成立した女神で、幸福・美・繁栄の象徴。豊かな福徳と良縁を授ける存在として、古くから民間信仰にも根付いています。
  3. 摩利支天(まりしてん)
    インド由来の光の女神で、太陽や蜃気楼の光を象徴し、「見えず、傷つかず」の守護を与える神格。武士の間では強力な守護神として厚く信仰されました。
  4. 鬼子母神(きしもじん)
    インドのハーリーティーが仏教とともに伝わった女神で、子どもの守り神として信仰されます。かつては子を奪う鬼女でしたが、改心して母性と保護の象徴となりました。

 

本記事で紹介している女神名は、創作や設定づくりの参考として利用できるよう、名称の一覧性を重視してまとめています。 実際の神話や伝承には地域差・解釈の違い・複数の系統が存在します。詳細な背景や史料的な情報を扱う際は、必ず原典や専門資料もあわせて確認してください。 創作用途では自由にアレンジいただけますが、信仰対象として大切にされてきた神々である点も尊重しながらご利用ください。

日本の女神は「自然・文化・祈り」の象徴である

女神たちの姿を見ていくと、日本人が昔から自然と寄り添いながら暮らしてきた価値観が、そのまま神格として息づいていることに気づきます。
太陽、水、山、植物、祓い、芸能――それぞれの女神が担う役割は、今も私たちの生活や感性に静かにつながる「文化のかたち」であり、長く受け継がれてきた心のありようでもあります。

この記事で紹介した女神の中に、少しでも気になる存在があったなら、
由来を調べてみたり、創作や名前のヒントにしてみたり、神社を訪れた際の理解にそっと役立てていただければ嬉しいです。

 

FAQ よくある質問

日本の女神にはどんな種類がありますか?(具体名)

日本の女神は役割ごとに多様で、たとえば 太陽の女神「天照大神」、 水の女神「瀬織津姫」「市杵島姫神」、 農耕の女神「宇迦之御魂神」「豊受大神」、 芸能の女神「天宇受売命」「弁才天」などがあります。 本記事では106柱の女神を12分類でわかりやすく整理しています。

縁結びに関わる日本の女神にはどんな神様がいますか?

代表的な縁結びの女神には、 「櫛名田姫神」「玉依姫」「弟橘比売命」「須勢理毘売命」などがあります。 恋愛成就・夫婦和合・家庭守護を願う人に信仰されてきた神々です。

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