『兵法三十六計』 一覧と原文・意味・解説|策・戦略・戦術・ビジネス

『兵法三十六計』 一覧と原文・意味・解説|策・戦略・戦術・ビジネス 言葉・フレーズ
『兵法三十六計』 一覧と原文・意味・解説|策・戦略・戦術・ビジネス
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併戦計

同盟国間で優位に立つために用いる策謀。

第二十五計:偸梁換柱(とうりょうかんちゅう)

偸梁換柱とうりょうかんちゅう

梁を偸み柱に換う(りょうをぬすみはしらにかう)

原文:

敵の布陣の強力な部分の相手を他者に押し付け、自軍の相対的立場を優位にする。
梁に使うような太さの木材を誤って柱に使えば建物が倒壊してしまうことから、敵国の王や重臣が無能な人間に入れ替えられるように工作して弱体化すること、あるいは、陽動作戦を繰り返して敵の布陣を崩し、自軍が攻撃しやすい「梁」の部分を生じさせることを言う。
出典:Wikipedia

第二十六計:指桑罵槐(しそうばかい)

指桑罵槐しそうばかい

桑を指して槐を罵る(くわをゆびさしてえんじゅをののしる)

原文:

本来の相手ではない別の相手を批判し、間接的に人心を牽制しコントロールする。
出典:Wikipedia

第二十七計:仮痴不癲(かちふてん)

仮痴不癲かちふてん

痴を仮るも癲せず(ちをいつわるもてんせず)

原文:

愚か者のふりをして相手を油断させ、時期の到来を待つ。
出典:Wikipedia

第二十八計:上屋抽梯(じょうおくちゅうてい)

上屋抽梯じょうおくちゅうてい

屋に上げて梯を抽す(おくにあげてはしごをはずす)

原文:

敵を巧みに唆して逃げられない状況に追い込む。
たくみな宣伝・説得によって敵を欺き、そそのかして行動させる。そして、援助や補給が断たれる状況、逃げられない状況に敵を追い込んで自傷行為に及ばせたり、攻撃して損害を与える。敵に実力以上の行動をさせることが要点
出典:Wikipedia

第二十九計:樹上開花(じゅじょうかいか)

樹上開花じゅじょうかいか

樹上に花を開す(じゅじょうにはなをさかす)

原文:

小兵力を大兵力に見せかけて敵を欺く。
出典:Wikipedia

第三十計:反客為主(はんかくいしゅ)

反客為主はんかくいしゅ

客を反して主と為す(きゃくをはんしてしゅとなす)

原文:

一旦敵の配下に従属しておき、内から乗っ取りをかける。
敵にいったん従属あるいはその臣下となり、内から乗っ取りをかける計略。時間をかけて行うべきものとされる。
出典:Wikipedia

 

敗戦計

自国がきわめて劣勢の場合に用いる奇策。

第三十一計:美人計(びじんけい)

美人計びじんけい

美人の計(びじんのけい)

原文:

土地や金銀財宝ではなく、あえて美女を献上して敵の力を挫く。
色仕掛けで相手の戦意を蕩かせてしまう計略。勢いのある相手と正面からぶつかり合うのは愚策である。敵が強いのであれば美人を献上するのが良い。
出典:Wikipedia

第三十二計:空城計(くうじょうけい)

空城計くうじょうけい

空城の計(くうじょうのけい)

原文:

自分の陣地に敵を招き入れることで敵の警戒心を誘い、攻城戦や包囲戦を避ける。
あえて自分の陣地に敵を招き入れることで敵の警戒心を誘う計略のこと。敵方に見破られた場合は全滅の危険性があり、心理戦の一種である。
出典:Wikipedia

第三十三計:反間計(はんかんけい)

反間計はんかんけい

反間の計(くうじょうのけい)

原文:

スパイを利用し、敵内部を混乱させ、自らの望む行動を取らせる。
敵の間者(スパイ)や内通者を利用する計略を言う。すなわち、敵の間者に偽情報が流れるように工作して、その結果、敵内部の離間や粛清を図ったり、敵に我の望む行動をとらせるよう仕向ける。
出典:Wikipedia

第三十四計:苦肉計(くにくけい)

苦肉計くにくけい

苦肉の計(くにくのけい)

原文:

人間というものは自分を傷つけることはない、と思い込む心理を利用して敵を騙す。
出典:Wikipedia

第三十五計:連環計(れんかんけい)

連環計れんかんけい

連環の計(れんかんのけい)

原文:

敵と正面からぶつかることなく、複数の計略を連続して用いたり足の引っ張り合いをさせて勝利を得る。
複数の計で大きな効果を狙ったり、複数の勢力を連立させる等して敵内部に弱点や争点をつくりだし足の引っ張り合いをさせる兵法である。
出典:Wikipedia

第三十六計:走為上(そういじょう)

走為上そういじょう

走ぐるを上と為す(にぐるをじょうとなす)

原文:

勝ち目がないならば、戦わずに全力で逃走して損害を避ける。
勝ち目が全くないなら全軍をあげて敵を避ける。勝利が不可能と認識したときに退却して損害を回避できるのは、指揮官が冷静な判断力を失わずにすんでいるからこそ可能なことである。
出典:Wikipedia

出典:Wikipedia – 兵法三十六計

まとめ:あなたの一手に生かすために

以上、兵法三十六計の読み方・意味などを見やすくまとめた一覧でした。

『兵法三十六計』は古の戦術書でありながら、現代のビジネスシーンや日常生活にそのまま応用できる普遍的な知恵の宝庫です。状況を見極め、最適な計略を選ぶことで、あなたの戦略は格段に洗練されるはずです。ぜひ本文でご紹介したポイントを参考に、次の交渉やプレゼン、チームマネジメントに取り入れてみてください。状況に合わせた“最善の一手”で、新たなチャンスを掴み取りましょう。

活用シーン:ビジネスや日常でどう使う?

  • 交渉の局面で:「声東撃西」で相手の警戒をそらしつつ、本命を進める。
  • プロジェクト管理で:「隔岸観火」で状況を俯瞰し、チームの自走を待つ。
  • プレゼンテーションで:「無中生有」を応用し、インパクトある演出を仕掛ける。
  • 自己啓発で:「以逸待労」の発想で、休息とアクションのメリハリをつける。

よくある質問(FAQ)

Q1: 『兵法三十六計』はいつ、誰が書いたのですか?
A1: 魏晋南北朝時代に宋の将軍・檀道済(だんどうさい)によってまとめられたとされています。
Q2: なぜ“逃げる”ことが最上の策と言われるのですか?
A2: 「走為上(そういじょう)」の教えにあるように、勝ち目がない戦いは回避し、損害を最小化して次に繋げる判断が最も賢明だからです。

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