「三井財閥」「三菱財閥」「住友財閥」「安田財閥」など、日本の財閥と各財閥に関連した主な企業を一覧にまとめました。また、3大財閥・4大財閥・10大財閥・15大財閥についてもまとめていますので合わせてご覧ください。
出典・参考:Wikipedia 財閥
Wikipedia 阪神財閥
財閥とは
「財閥」とは、第二次世界大戦までの日本に存在した、同族支配によるコンツェルン型の巨大な独占企業集団のことをいいます。
これらの財閥は、三井財閥、三菱財閥、住友財閥、安田財閥など、明治時代に形成された旧財閥と、日産コンツェルン、理研コンツェルン、中島コンツェルンなど、満州事変以降の重化学工業の発展とともに繁栄した新興財閥とがあリます。
家族制度的組織による同族支配のもとに、持株会社や銀行などを中心として主要な経済部門のすべてにわたり多角的経営を行いました。
また、国家権力と密接に結びつき、戦前・戦中の日本経済に多大な影響を及ぼしたが、戦後 連合国総司令部(GHQ)により、日本経済の非軍事化と民主化の一環として解体されました。
しかし、1997年の独占禁止法の改正により純粋持株会社の設立が許可されたため、財閥であった企業同士は企業グループとして再度集結するようになりました。
日本の財閥一覧
様々な企業が合併・吸収・分離・解体を繰り返している為、別々の財閥でも企業が同じことがあります。
三大財閥
三井財閥(みつい)
三井財閥の先祖は伊勢商人で、慶長年間に武士を廃業した三井高俊が伊勢松阪に質屋兼酒屋を開いたのが起源とされています。三井高俊は質屋を主業に酒、味噌の類を商い、これが後の「越後屋」の起源となりました。高俊の四男・三井高利は伊勢から江戸に出て1673年に越後屋三井呉服店(三越)を創業し、その後京都や大阪でも両替店を開業しました。その商法は当時の常識を覆し、庶民の心をつかみ、繁盛しました。その後、幕府の公金為替にも手を広げ、幕府御用商人となり、屈指の豪商となりました。
GHQによる財閥解体後、現在の三井グループに受け継がれる。
BIPROGY、IHI、JA三井リース、SMBCコンサルティング、SMBCファイナンスサービス、SMBC日興証券[注 7]、TBSテレビ、TBSホールディングス、さくら情報システム、イビデン、イビデングリーンテック、エムオーツーリスト、エームサービス、カネカ、サッポロビール、サッポロホールディングス、ジーエス・ユアサコーポレーション、ダイセル、デンカ、トヨタ自動車、ニップン、フジクラ、三井E&S、三井デザインテック、三井ホーム、三井三池製作所、三井不動産、三井不動産ビルマネジメント、三井不動産ファシリティーズ、三井不動産ホテルマネジメント、三井不動産リアルティ、三井不動産レジデンシャル、三井不動産レジデンシャルサービス、三井不動産レジデンシャルリース、三井不動産商業マネジメント、三井住友FG、三井住友カード、三井住友トラストHD、三井住友トラスト・カード、三井住友ファイナンス&リース、三井住友信託銀行、三井住友建設、三井住友海上プライマリー生命保険、三井住友海上火災保険、三井住友銀行、三井住建道路、三井倉庫ホールディングス、三井倉庫ロジスティクス、三井共同建設コンサルタント、三井化学、三井化学東セロ、三井情報、三井松島産業、三井海洋開発、三井物産、三井石油開発、三井精機工業、三井製糖、三井農林、三井金属鉱業、三井食品、三機工業、三越伊勢丹、三越伊勢丹ホールディングス、住友三井オートサービス、商船三井、大樹生命保険、太平洋セメント、太平洋興発、宇徳、室町殖産、富士フイルム、富士フイルムHD、新日本空調、日本紙パルプ商事、日本総合研究所、日本製紙、日本製鋼所、昭和飛行機工業、東レ、東レインターナショナル、東亞合成、東京ドーム、東洋エンジニアリング、東芝、物産不動産、王子ホールディングス、王子製紙、第一園芸、西日本電線 etc.
三菱財閥(みつびし)
岩崎弥太郎が創立した三菱商会を基盤に、明治政府の保護を受けて海運業を独占しました。1893年に三菱合資会社を設立し、これを持株会社として造船業・鉱業・鉄道・貿易などあらゆる分野に進出しました。
GHQによる財閥解体後は、現在の三菱グループに受け継がれる。
AGC、ENEOSホールディングス、アストモスエネルギー、キリンホールディングス、ニコン、ピーエス三菱、ローソン、三菱HCキャピタル、三菱UFJニコス、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJ証券ホールディングス、三菱UFJ銀行、三菱ふそうトラック・バス、三菱オートリース、三菱ガス化学、三菱ケミカル、三菱ケミカルグループ、三菱プレシジョン、三菱マテリアル、三菱倉庫、三菱化工機、三菱商事、三菱地所、三菱総合研究所、三菱自動車工業、三菱製紙、三菱製鋼、三菱重工業、三菱鉱石輸送、三菱電機、三菱食品、大日本塗料、日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ、日本郵船、明治安田生命保険、東京海上日動火災保険 etc.
住友財閥(すみとも)
日本の三大財閥の一つ。現在の住友グループ。世界で最も古い歴史を持つ財閥とされている。住友家の先祖は平家一門といわれ、桓武天皇の曾孫・高望王の二十二代目に備中守忠重が現れ、「住友姓」を称し、室町将軍に仕えたとされている。江戸時代には、銅銀商・銅精錬業・貿易商・両替商などを行って築き上げた。
GHQによる財閥解体後は、現在の住友グループに受け継がれる。
住友大阪セメント、住友金属鉱山、住友精密工業、住友化学、住友精化、住友ファーマ、住友ベークライト、住友重機械工業、住友建機、住友電気工業、住友電設、住友電装、住友ゴム工業、住友理工、日新電機、明電舎、日本電気、日本板硝子、住友林業、住友不動産、住友倉庫、住友商事、SCSK、住友三井オートサービス、三井住友建設、三井住友海上火災保険、三井住友銀行、三井住友ファイナンス&リース、三井住友カード、SMBC日興証券、SMBC信託銀行、日本総合研究所、三井住友信託銀行、住友生命保険 etc.
四大財閥(三大財閥を含む)
安田財閥(やすだ)
安田善次郎が設立した財閥。金融部門の絶対的な優位性を持つことから「金融財閥」とも呼ばれる。
GHQによる財閥解体後は、現在の芙蓉グループに受け継がれる。
沖電気工業、損害保険ジャパン、帝国繊維、東京海上日動、みずほト銀行、みずほ信託銀行、みずほ証券、芙蓉総合リース、太平洋セメント、日清紡ホールディングス、明治安田生命、安田不動産、クレディセゾン、みずほフィナンシャルグループ、東亜建設工業、ニチレイ、日産自動車、日本水産、日油、日立製作所、サッポロビール、東武鉄道、日清製粉、日清紡績、日本精工、オカモト、クレハ、丸紅、京浜急行電鉄、ニッタン、ヤマハ etc.
十大財閥(四大財閥を含む)
鮎川財閥(あゆかわ)
鮎川義介が創設した戸畑鋳物株式会社を祖とし、久原鉱業を改組した日本産業株式会社を持ち株会社とした。別名、日産コンツェルン。
GHQによる財閥解体後は、現在の春光グループに受け継がれる。
日立製作所、日立ビルシステム、日立システムズ、日立ドキュメントソリューションズ、東京証券代行、日立リアルエステートパートナーズ、日立グローバルライフソリューションズ、日立産機システム、新明和工業、日立ソリューションズ、日立パワーソリューションズ、日立Astemo、日産化学、SOMPOホールディングス、損害保険ジャパン、日産自動車、日産フィナンシャルサービス、日産自動車販売、ENEOSホールディングス、ENEOS、ENEOSオーシャン、JX石油開発、JX金属、ニッスイ、日油、ニチレイ、ニチレイフーズ、ニチレイロジグループ本社、日立造船、プロテリアル、UDトラックス、日立建機、三菱HCキャピタル、三菱オートリース、日立ハイテク、日産車体、ロジスティード、SOMPOひまわり生命保険、NIPPO etc.
浅野財閥(あさの)
浅野総一郎がコークス販売で成功を収めたのをきっかけとして、渋沢栄一の渋沢財閥の支援の下、大規模化していった。
GHQによる財閥解体後は、安田財閥系の芙蓉グループに合流した。
太平洋セメント、日本カーリット、JFEホールディングス、東亜建設工業、日本酸素ホールディングス、沖電気工業 etc.
古河財閥(ふるかわ)
古河市兵衛が設立した財閥。足尾銅山における鉱山開発事業の成功を経て事業の多角化・近代化を強力に推進、一大コンツェルンを形成した。
GHQによる財閥解体後は、現在の古河グループに受け継がれる。
古河機械金属、古河林業、トウペ、古河電気工業、古河電池、古河産業、古河物流、古河テクノマテリアル、古河AS、理研電線、岡野電線、ミハル通信、正電成和、関東電化工業、ADEKA、日本農薬、横浜ゴム、タキロンシーアイ、富士電機、富士電機ITソリューション、富士電機機器制御、富士古河E&C、富士オフィス&ライフサービス、富士通、デンソーテン、富士通ゼネラル、富士通Japan、富士通エフサス、富士通フロンテック、富士通テレコムネットワークス、富士通ネットワークソリューションズ、富士通パーソナルズ、新光電気工業、FDK、PFU、アドバンテスト、日本軽金属ホールディングス、日軽産業、日本ギア工業、日本ゼオン、澁澤倉庫、朝日生命保険、みずほ銀行、みずほ証券、損害保険ジャパン etc.
大倉財閥(おおくら)
大倉喜八郎によって設立された財閥。大倉屋という乾物店を開き、その後鉄砲屋を開業。その後貿易事業へと乗り出した喜八郎は、大久保利通、伊藤博文、山縣有朋らとの親交を深め、一代にして大財閥を築き上げた。
大成建設、中央建物、ホテルオークラ、帝国ホテル、川奈ホテル、大倉火災海上保険、太陽生命保険、太陽火災海上保険、日清製油、東海パルプ、帝国繊維、日油、日本無線、新日本無線、アロカ、日本化学工業、大日本麦酒、リーガルコーポレーション、ニッピ、キッズステーション、アヴネット、三和電氣興業 etc.
中島財閥(なかじま)
中島知久平によって、群馬県新田郡尾島町(現:太田市)に設けられた中島飛行機製作所が原点。
GHQによる財閥解体後は、そのほとんどが、SUBARU (旧・富士重工業)に引き継がれた。
SUBARU (旧・富士重工業)、東京富士産業、富士工業、富士自動車工業、宇都宮車両、THKリズム、富士機械、輸送機工業、マキタ、イワフジ工業、GKNドライブライントルクテクノロジー etc.
野村財閥(のむら)
野村徳七により設立された金融資本を中心とした旧財閥。日露戦争・第一次世界大戦において財をなした。
GHQによる財閥解体後は、現在の野村グループに受け継がれる。
野村證券、野村信託銀行、野村不動産、大東京火災海上保険、野村土地建物、野村総合研究所、杉村倉庫、りそな銀行、コスモ証券、富士火災海上保険、野村オートリース、大和ギャランティ、りそなカード、東京生命保険、野村建設工業、CHOYA、日本触媒、東洋テック、朝日火災海上保険、野村貿易、野村興産、北興化学工業、ノムラ・ジャパン etc.
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