日本神話の女神一覧106柱|美しい名前・役割・由来など

日本神話の女神一覧110柱|美しい名前・役割・由来など ミステリー
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日本の神話には、自然や土地、光、水、大地に宿る力を象徴する“女神”が数多く描かれています。
一柱ひと柱が持つ役割や物語には、古くからの暮らしや自然へのまなざしが込められ、名前の響きや意味からも日本文化の精神性がそっと伝わってきます。

この記事では、日本の女神106柱を12のカテゴリに分け、わかりやすくまとめました。
太陽・水・大地・季節・技芸・祓い・土地神など、多彩な女神たちを通して、創作のヒントや調べ物としてはもちろん、日本文化をより深く感じたい方にも役立つ内容になっています。

 

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1. 太陽・天・光を司る女神の一覧

太陽や天空の光を象徴する女神をまとめ、名前が示す意味や役割がすぐにわかるよう整理しています。明るさや再生のイメージを持つ神格を知ることで、創作や名付けの発想が広がります。

  1. 日霊女神(ひるめのかみ)
    太陽そのものを指す古称「ヒルメ」に由来する女神で、光の霊力を体現します。天照大神と同一視されることもあり、神聖な日のエネルギーの源を象徴します。
  2. 天照大神(あまてらすおおみかみ)
    日本神話における最高位の太陽神で、世界を照らす光そのもの。国の秩序と生命の循環を守る中心的な存在として崇敬されます。
  3. 下照姫神(したてるひめ)
    その名が示す通り、地上にまで光を届ける「したてる(照り渡る)光」を司る女神。清らかな輝きや柔らかな照明を象徴し、恋愛や縁結びの文脈でも登場します。
  4. 大日孁貴神(おおひるめのむち)
    「ヒルメ(太陽の女神)」の名を持つ古い太陽神で、天照大神の原型・別名とされる格の高い存在。広大な光の働きを象徴する荘厳な神格です。
  5. 稚日女尊(わかひるめ)
    若々しい太陽の気を象徴する女神。「稚(わか)」の名が示す通り、再生・希望・新しい始まりのエネルギーを持つとされます。神代の織物の名手としての側面もあります。
  6. 天道日女命(あめのみちひめ)
    天上の道(天道)を明るく照らす光の女神。天空の運行・日の道を司る存在で、太陽の規則正しい動きと季節の巡りを象徴します。
  7. 阿加流比売神(あかるひめ)
    「明るい」という意味をそのまま神格化したような女神で、光そのものを人格として表現した存在。名付けにも使いやすい、明朗・希望を象徴する神名です。
  8. 高比売命(たかひめ)
    天若日子の妻となった姫神で、下照姫・稚国玉など多くの名を持つ。夫の死を嘆き「夷振」の歌を詠んだと伝わる。出雲系の姫神と同一視されることも多い。地上を照らす光と、若い生命力・豊穣を象徴する姫神。 情の深さや再生の力を司る、日本神話の美しい女神。

 

2. 水・海・川・雨を司る女神の種類

水の流れや海の恵みと深く関わる女神を集め、それぞれの特徴や名前の背景を分かりやすく整理しています。浄化や再生と結びつくイメージをたどることで、水神の世界がより鮮明になります。

  1. 高龗神(たかおかみのかみ)
    山の水源や雨を司る龍神で、恵みの水とともに荒ぶる水の力も象徴する存在。川の氾濫防止や雨乞いの神として古くから信仰されています。
  2. 多比理比売命(たひりひめ)
    海の働きと潮流に関わる女神とされ、海神系の系譜に位置づけられます。海の豊穣や航海の安全を静かに見守る存在です。
  3. 船玉比売(ふなたまひめ)
    航海の守護神「船玉神」の女神面で、海上の安全や船の無事を祈る対象。波風を鎮め、旅路を導く力を持つとされます。
  4. 八河江比売神(やがわえひめ)
    「八つの河」に由来する水の女神で、豊かな水脈や川の流れを司ります。清らかな水の循環と土地の恵みを象徴します。
  5. 丹生都姫(にうつひめ)
    清流の湧き出る丹生の地を守護する水の女神。水源地の神として知られ、浄化や清めの象徴とされています。
  6. 多岐都比売命(たぎつひめ)
    宗像三女神の一柱で、海の道を守る女神。潮の満ち引きや海上交通と関わり、航海の安全を司ります。
  7. 多紀理毘売命(たきりびめ)
    宗像三女神の一柱で、海の激しい力や霧・潮流を象徴する神格。海と陸をつなぐ重要な境界を守る存在とされます。
  8. 天之水分神(あめのみくまり)
    水の分岐・流れを司る神で、雨水の配分や水路の守護に関わる存在。農耕に欠かせない「水を行き渡らせる力」を象徴します。
  9. 寒川比女命(さむかわひめ)
    寒川(川の流れ)を守護する女神で、水域の清浄と氾濫の防止を司ります。地域の川と人々の生活を支える存在です。
  10. 市杵嶋姫神(いちきしまひめ)
    水辺や島を守る神格で、弁才天と習合して広く信仰される女神。水の恵み・芸能・財宝をもたらす多面的な力を持ちます。
  11. 撞榊厳魂天疎向津姫命(つきさかきいつみたまあまさかるむかつひめ)
    海の彼方や航海を司る女神とされ、荒波を鎮めて船を導く神格。名が示す通り、厳しくも神聖な海の力を担います。
  12. 日河比売(ひかわひめ)
    「日川(ひかわ)」にまつわる水の神で、川の清流や水運を象徴します。地域の水源と人々の生活を守護する女神です。
  13. 水光姫/井氷鹿(みひかりひめ)
    光る井戸から出てきたとして伝わる女神で、水と光の浄化作用を合わせ持つとされます。明るさと清らかさを象徴します。尾を生やしていたとされる女神です。
  14. 沼河比売(ぬなかわひめ)
    沼や湖沼の水域を司る女神で、水底の静寂と豊穣の象徴。土地神としても信仰され、婚姻の伝承でも知られます。
  15. 淡島神(あわしま)
    淡島に由来する海と島の女神で、安産・癒し・海上の守護を司ります。海人の信仰とも深く結びついています。
  16. 溝咋姫神(みぞくいひめ)
    水路・用水路を象徴する女神で、農耕のための水運を守護します。水の行き渡りと土地の繁栄に関わる存在です。
  17. 瀬織津姫命(せおりつひめ)
    急流や瀬の流れを象徴する水神で、祓いの力を持つ浄化の女神。水に乗せて穢れを流す「祓戸四神」の一柱としても知られます。
  18. 熊野牟須美神(くまのふすみ)
    熊野の豊かな自然水系に宿る女神で、山の水・海の水の循環を象徴する存在。熊野信仰の中心に位置づけられます。
  19. 田心姫神(たごりひめ)
    宗像三女神の一柱で、水の穏やかさや海の豊穣を表す神格。安定した潮の流れと豊かな海産を司ります。
  20. 罔象女神/弥都波能売神(みつはのめ/みづはのめ)
    水源や泉・雨を司る最古級の水神。豊かな水の湧き出しと浄化の力を象徴し、農耕と生活の基盤を支えます。
  21. 蚶貝比売(きさがいひめ)
    貝を象徴とする海の女神で、海辺の豊穣や潮の満ち引きに関わる神格。海産物の恵みを象徴します。
  22. 蛤貝比売(うむぎひめ)
    蛤を象徴する女神で、海の豊かさと女性性を象徴。貝殻の守護性から、家庭や安産とも結びつきます。
  23. 豊玉毘売(とよたまびめ)
    海神・龍宮系の女神で、海の奥深い豊穣や生命力を象徴。山幸彦との神話で知られ、母神としての側面も持ちます。
  24. 速秋津比売神(はやあきつひめ)
    河口や潮の流れを司る女神で、川と海の境界を守る存在。水の交通や海運に深く関わります。

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