邪悪な女神10柱 一覧|世界神話の残虐・死・混沌を司る“闇の女神”を一覧で紹介

邪悪な女神10柱 一覧|世界神話の残虐・死・混沌を司る“闇の女神”を一覧で紹介 ミステリー
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神話には、光をもたらす存在だけでなく、人々の恐怖、死、争い、混沌を象徴する“邪悪な女神”たちも数多く登場します。

彼女たちは、戦争や災厄、死の穢れ、呪術、怪物の誕生といった、人間の理解を超えた力によって世界に影響を与え、ときには文明そのものを揺るがす脅威となりました。

ここでは、数ある神々の中から特に存在感の強い 「邪悪な女神ランキングTOP10」 を厳選し、それぞれの能力・特徴・恐れられた理由をわかりやすく解説します。 “闇の神格”が持つ圧倒的な力と物語を、ぜひお楽しみください。

 

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第10位:エリス(Eris)——争いと混乱をもたらす“不和の女神”

ギリシャ神話におけるエリスは、姿形よりも「存在そのもの」が恐れられる女神だ。
彼女が手にしていた黄金の林檎は、美しさを競う三女神の争いを生み、
最終的にトロイア戦争という大惨劇へとつながる。

エリスは剣を振るうでも、呪いを叫ぶでもない。
ただ一片の“疑い”を落とすだけで、
人間も神々も、自ら争いの渦に巻き込まれていく。

その静かな微笑みの裏で、
世界はゆっくりと崩壊していくのだ。

邪悪ポイント:社会破壊・争いの拡大・人間心理の混乱

 

第9位:黄泉醜女(よもつしこめ)——死の穢れをまとう黄泉の鬼女

日本神話における“よもつしこめ”は、
腐敗し異形となった体に死の臭気をまとい、
黄泉国から逃げようとするイザナギを執拗に追いかけた鬼女である。

その姿は具体的に描かれていない。
だからこそ、「見た者は狂う」とまで噂され、
想像の余白が恐怖をより膨らませている。

彼女はただ追ってくる。
息を潜めても、振り返っても、
“死の穢れ”は離れずにあなたにまとわりつく。

古代日本人の「死への本能的恐怖」が形になった存在と言える。

邪悪ポイント:死の穢れ・腐敗の象徴・生者を黄泉へ引きずる力

 

第8位:イザナミ(黄泉津大神)——愛の女神から“死の支配者”へ堕ちた存在

かつて創造と愛を司ったイザナミは、
火の神を産んだ際の死をきっかけに黄泉国へと落ちた。
そこで彼女は腐敗し、怒りと怨念に満ちた“死の女神”へと変貌する。

黄泉比良坂でイザナギを見たときの一言、
「私を辱めたな」
この呪詛の一言から、
彼女は黄泉の軍勢を率いて夫を討とうとする。

愛は、深すぎるときに憎しみへと転じる。
その最終形こそが、イザナミの暗黒相である。

邪悪ポイント:怨念の具現化・黄泉軍の統率・死と穢れの根源

 

第7位:リリス(Lilith)——夜の闇に潜む原初の魔女

人が眠りについたその隙間を縫うように、
リリスは静かに歩み寄る。
古代メソポタミアから伝わる“夜の女妖”——それが彼女の本質だ。

アダムの最初の妻とされる伝承では、
彼女は「従属」を拒んでエデンを飛び出し、
その瞬間から 自由と反逆の象徴 となった。

しかし同時に、
夜に現れて赤子を奪い、夢に侵入し、
人の心を誘惑して破滅へと導く存在でもある。

彼女が近づくとき、
足音はしない。
ただ月の欠片だけが窓辺に揺れている。

邪悪ポイント:夢への侵入・赤子殺し・性的誘惑による堕落

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